幸せを感じて生きるために最初に大切なこと
人は誰もが一人ひとり、その想いや願いを大切に幸せを求めて生きています。
今世の中には、願いを実現する方法としてたくさんの情報がありますよね。
でも、どういうわけか何をやってもうまくいかない…そういう話をよく耳にします。
あなたは今まで、そっと立ち止まって
自分は、この地上に何をしようと思って来たのだろう
と考えてみたことはありますか?
人として生きる目的とは何なのでしょうか。
幸せになりたいと思う時、最初に大切なことは何だと思いますか。
幸せの形は人それぞれでも、多くの人に共通していることがあります。
私たちは「自分の生きる目的」や「生きがい」に向かって行動している時
「好きなこと」ができている時、幸せを感じます。
これは、アメリカの心理学者Abraham Harold Maslowが提唱した
自己実現理論の「欲求5段階説」のうち最も高次の欲求にあたる
「自己実現の欲求」が満たされている状態です。
(ちなみに、晩年のMaslowはさらに上の欲求階層として
「自己超越」の段階があることも発表しています)
Maslowはこんな言葉を残しています。
「私が知っている幸せな人々は
自身が重要だと思うことに取り組んでいる人々です」
あらゆる生命は大きく成長することを目指し生きています。
たとえば、植物たちが大きくなるのをやめる時
それは死に繋がっていくといえますよね。
人間にとってもそれは同じで、植物との違いは
成長や進化が身体を大きくするというより
意識レベルを上げていく意識の拡大だということではないでしょうか。
たとえばオリンピックが開催されると
私たちは夢中になって選手のみなさんを応援し
自らの限界を越えていく選手の姿に
まるで自分のことのように言葉にできない感動や喜びを感じます。
究極的にいえば、私たちは成長し進化することを望んで地上にいるからこそ
自分を表現できている時、成長している自分を感じる時
そこに充実感や幸せを感じ、最大の喜びを知るのではないでしょうか。
そして私たちは、物質世界の中で
そのことを忘れてしまう人も多いのかもしれません。
私たちは社会に身を置いていると、何のために生まれてきたのだろう
生きる意味が理由が分からないという感覚を持つことになったり
自分の価値を過小評価してしまったり
自らを責める感情を持ったり
ネガティブな感情のループに陥ってしまうことがあります。
そこまでいかないにしろ、ただ何となく淡々と
日々の暮らしを続けているといった方も多いのではないでしょうか。
そうなると目的がないまま、行き先が分からないまま
歩き続けているのですから混沌とした毎日を過ごすことになるのは
当然のことといえるかもしれません。
行くあてもなく目的もないまま出かけたり
車を運転したり、電車に乗ったり
行き先を告げずにタクシーに乗ることはしないですよね。
それなのに、私たちは自分の人生においては
無意識にそんな生き方をしてしまいがちです。
フランスの教育学者、哲学者であり
スピリティズムの創設者Allan Kardecはこのように説明しています。
「すべての魂は完成をめざしています。
神はそのために私たちを肉体に宿らせ地上へ送ります。
そして、神は公平さを守り、私たちに対して
それ以前の地上生活でできなかったこと
あるいはやり遂げられなかったことをするようにと促すのです。」
何を幸せと感じるかは人それぞれです。
ただ、幸せな人生を生きる、思いどおりの人生を生きる
それには、まず生きる目的の方向性
自らの目指したいこと、成し遂げたいことといった
生きる理由に気づくことはとても大切です。
それは本当の自分に出会うこと
本当の自分を取り戻すことへと繋がります。
そうすることで
そこには成長していく達成感を味わう喜びや
目標に向かっている充実感など
意識レベルを日常的に自然な形で
プラスのパワーへと向上させる働きが生まれます。
たとえば、仕事でも趣味でも
何かに向かって充実した生き方をしている人は
いつまでも若くイキイキとしていて、仕事が成功していたり
好きな趣味や活動で周りに認められていますよね。
でも、そうは言ってもこんなふうに思う人も多いかもしません。
「今になってそんなこと言われても、自分の好きなことって何だろう?」
「やりたいことが分からない…」
大丈夫です。私自身もそうでした。
数年前まで自分が本当に好きなことも、やりたいことも
生きる目的も分からなくなっていました。
思い出せなくなっていたと言った方がいいかもしれません。
ですから、それが分かるようになる方法も次回からお話していきますね。
明日は、この続き「本当のあなたのハートに触れるエクササイズ」
についてお伝えしたいと思っています。
本当の自分で生きる、人生の目的に向かうことができますように