Heal the World

人生を豊かに生きていく。多くの人とそれぞれの知識や経験をわかちあい、喜びを共有していけたら。そんな想いから、こちらのブログは始まりました。ホリスティック医療の考え方を取り入れた心理セラピーやヒーリングメソッドも活用しながら、最適な考え方などを紹介しています。

「10Years After 未来への分岐点」


今日は今月1月に放送されたNHKスペシャル「10years After 未来への分岐点」の内容をレポートさせていただきたいと思います。
これからの10年が人類の未来を決める。今、世界の様々な分野の研究者がそう語ります。人類にとって、そして何より地球という生命を育む星に住まわせていただく者として、今、私たちは大きな分岐点にあります。それを知った上で、人は命をどのように何のために使うのでしょう。

今、世界は限界に近づいています。今すぐに行動に移さなければ手遅れになってしまいます。地球と人類の未来を決めるのはこの10年なのです。
毎年のように繰り返される自然災害、地球の温暖化は確実に進んでいます。このまま放置すれば地球は灼熱の星へと変化することが予想され、国連は地球温暖化が予想を遥かに上回る早さで進んでいることを警告しています。地球は気温上昇+1.5度の分岐点に早ければ2030年に到達しようとしているのです。その時、何が起きるのでしょうか。

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自然科学の世界的な権威者たちによって研究が進められているホットハウスアース理論では、世界は+1.5度を越えて上昇し始めると、いつ温暖化が暴走を始めるか分からないと解説され、今、地球が不安定化する瀬戸際にあることは科学的に明らかです。
ホットハウスアース理論によると、まず北極の氷が大量に溶けはじめます。それにより太陽光を反射して気温上昇を防ぐ機能が急速に低下し、海水が太陽に熱せられ、温暖化が加速します。その影響はアマゾンにも及びます。アマゾンでは二酸化炭素を吸収していた熱帯雨林が高温や乾燥によって、立ち枯れや火災が頻発することになります。その大部分が荒れた草原へと変化してしまいます。その結果、熱帯雨林に蓄えられていた大量の二酸化炭素が放出され、さらに温暖化が進行します。

一方、シベリアやアラスカでは、永久凍土が溶け、地下に蓄えられていたメタンガスが大爆発し、直径数10メートルの巨大なクレーターが出現します。空気中に二酸化炭素の25倍の温室効果を持つメタンガスが大量に放出される可能性があるのです。こうした現象が連鎖的に発生することで地球は熱くなり続け、今世紀末に平均気温が4度以上上昇、その結果、灼熱地球となることが予想されるのです。これにより、これまで100年に一度といわれていた自然災害が毎年のように起きると警告しています。海面上昇は今世紀末に1メートル以上と予想され、台風や大雨などの災害時、高潮は最大で5メートルに達し、各地で今まで以上に深刻な被害が起きることになります。浸水や水没が起こり、私たちが生活する機能は完全に麻痺することが予想されるでしょう。すでに海面上昇により、世界各地で深刻な被害が起きています。

それでは、灼熱地球へと変化するのを避けるために私たちは何をすべきなのでしょうか。+1.5度は言わば防衛ラインです。世界のCO2の排出力は年々上昇を続け、このままでは今世紀末に4度上昇することになります。+1.5度で温暖化を止めるためには、まず世界のCO2の排出力を2050年にはゼロにする必要があります。それにはCO2の排出力を2030年までには半分にする必要があるのです。そのために今年2020年には、CO2の排出力が減り始めなければならないということになります。

現時点で国連が挙げている対策としてこれらがあります。

・二酸化炭素を大量に排出する石炭火力発電所の新設停止
・今年11月に開かれる国連の会議COP26で、温室効果ガス削減を2050年にはゼロにする目標に対して、日本をはじめ各国が合意できること
・風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの拡大
・製造時に二酸化炭素を発生させるブラスチックの削減

そして、これらを可能にするイノベーション(合意)が必要になります。さらに最も重要なのが、私たちが持っている常識が変化しなくてはならないということです。そうは言っても石炭は必要だ、ブラスチックは必要だという常識に対して、技術は進歩したのだから、それは無しにしようといった新しい常識が求められるのです。そこには当然ながら、古い常識と新しい常識のせめぎ合いが起きることになります。政治と資本主義の問題が浮き彫りになるでしょう。これまで古い常識で生き、業界で発言力や経済的な力を持ち続けてきた世代に対して、私たちは発言していくことが重要になります。難しい問題だと、ただ手をこまねいていてはいけないのです。
私たちの母なる地球を守り共存するために共に手を取り、クリエイティブな発想力、新しいアイデアを出し合う力、それらが今、私たちに求められているのではないでしょうか。

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