人とのトラブルを回避する、知っておくと気持ちが楽になれる簡単心理学
人間関係で誰もが日常的に経験する勘違い、誤解、すれ違い・・・
そんなトラブルのもとになっているもの、みなさんはご存知でしょうか。
そのひとつに「投影」という心理があります。
人と接する時、相手に自分を投影して見てしまう
すると、そこに間違ったコミュニケーションが生まれて
問題を引き起こしてしまうのです。
たとえば、自分が日常的に嘘をついている人は
誰かと話していても、その相手が自分に嘘をついていると思い込む傾向があります。
相手が誠実に話している言葉や、自分への思いやりを嘘だと感じてしまう
騙そうとしていると受け取ってしまうのです。
これが「投影」です。
たとえば他にも、片思いの相手と話している時
その相手が、誰か他の人のことを口にしただけで
その人のことを好きなのだと疑ったり、そう思い込んだりします。
また、これとは逆に、片思いの相手からメールや電話をもらった場合
自分に気があるのではと思い込み、どんどん相手にアプローチしはじめたりします。
でも相手としては、友達として連絡しただけなので
その後の気持ちに噛み合わないものが出てきて、そこから誤解が生じます。
そうして、落ち込んだり、嫉妬したり、相手を恨んだり、拒絶して苦しんだり
事実ではないことでも、それを自分の思い込みから事実にしてしまう
そんなふうにして殻に閉じこもってしまう人がたくさんいます。
世の中では、こうした誤解がとても多いのです。
自分と相手は、精神も考え方も違うもの
自分とは違う存在です。
それは寂しいことでもなんでもなくて
それこそが、私たちがこの世界で様々な経験をして
自分を成長させていくために大切な種なのだから
「世界に一つだけの花」あの歌の中にもあるように
だから、自分と人は同じ心理だとは思わないようにして
毎日を過ごしていく
それを楽しむような気持ちでいると
いつも心が楽になって、軽やかに生きられます。
もうひとつよくあるのがセルフイメージです。
ほとんどの人は「こういう自分は駄目だ」といった意味合いでの
セルフイメージを持ってしまいます。
これは、私が仕事場で体験した実話なのですけれど
ある男性が「自分はネガティブで気が小さい」と
本心では自信がないのだろうなと気づいたことがありました。
その人が、こんな自分は駄目だと、それを隠そうとして、
いつも虚勢を張っているのが、私には見てとれてしまうのです。
その人は、常に自信満々で態度が大きく
周囲に強い自分、仕事ができる自分を印象づけようとしていました。
会話の中では、すべてにおいて常に相手をけなし、傷つけ
相手に自信を無くさせるような言葉を即座に返し続けます。
わかりやすく言うと、ジャイアンみたいな態度ですね。
なぜなら、自分に自信がないために、自分と接する人には
自分よりも、もっと自信をなくさせることで自分が優位に立ちたいからです。
だからといって、実際に周囲の人たちが自信をなくすことはありませんし
反論して今以上に嫌な思いをしたくないために
ただその人の言いなりに動いているにすぎません。
けれど、本人は自分が中心になって、周りを支配しているような気持ちで
周りのことも、自分自身のことも見えなくなっているのがわかりました。
当然ながら、周囲の人は誰ひとりとして、その人に好感を持つことはありません。
影で嫌われていることに気づけず、いざとなった時、助けが必要な時
誰ひとり、その人に手を差しのべることはありませんでした。
これは、自分の持つセルフイメージの歪みが起こしたことです。
自分の中に「自分は駄目だ」「こうでなければいけない」といった
思い込みを持つことは、自分を苦しめることになります。
人生に「これが正しい」「これは正しくない」といったジャッジは必要ないのです。
すべては大切な経験であり、あなたを成長へ導くもの
すべてをありのままに受け入れることで人生の流れは変わります。
間違った思い込みを捨てて
もっと自分自身に喜びを与える道を選んでいただけたらと、そう思います。
いつも自分に優しくしてあげてくださいね。