祈りを込めて紡がれた詩・・・心に深く沁み入ります
実は今日、ブログのタイトルやデザインを変えて、アップしようとしていた記事などもあったのですけれど、私が使用しているデザインテーマのSOHOがメンテナンス中でしたので、変更は来月に回すことにしました。今は水星も逆行中ですからね。こういう時は、何事もゆったりと進めていきましょう。
せっかくですし、今日は私の好きな坂村真民の詩を紹介させていただきますね。
老若男女に人気のある方ですので、ご存知の方もいらっしゃるでしょうか。
宇宙の真理を紡ぐその言葉は、弱者に寄り添い、癒しと勇気を与え、癒しの詩人ともいわれる日本の仏教詩人
それでは、その詩に表現された哲学とともに、深い癒しの世界へ・・・
『つみかさね』
一球一球のつみかさね
一打一打のつみかさね
一歩一歩のつみかさね
一坐一坐のつみかさね
一作一作のつみかさね
一念一念につみかさね
つみかさねの上に
咲く花
つみかさねの果てに
熟する実
それは美しく尊く
真の光を放つ
『ほころびないもの』
わたしのなかには
生き続けている
一本の木
わたしのなかに
咲き続けている
一輪の花
わたしのなかに
燃え続けている
一筋の火
ものみなほろびゆくもののなかで
ほころびないものを求めてゆこう
人それぞれになにかがある筈だ
『花』
花には
散ったあとの
悲しみはない
ただ一途に咲いた
喜びだけが残るのだ
『たんぽぽの魂』
踏みにじられても
食いちぎられても
死にはしない
枯れもしない
その根強さ
そしてつねに
太陽に向かって咲く
その明るさ
わたしはそれを
わたしの魂とする
『念根』
念は根である
祈りの根がしっかりと
大地に深く広がり
力を持っておれば
花は おのずと
大きく開き
念は必ず成就する
これは天地宇宙の
原理であり
摂理である
お互い
念の根を
しっかりしたものにしてゆこう
『導師』
苦しいことがあったら
木に聞いてみるがよい
わけても老いた欅の木は
たいていのことは知っていて
いろんなことを教えてくれる
木は少年時代からの
わたしの導師である
『声』
人間バタバタして過ごしていると
何の声もきこえなくなる
風の声
石の声
木の声
川の声
大地の声
地球の声
星星の声
みんな声を出して
呼びかけているのに
何の声も耳に届かず
ただカサカサと生きている
そういう
淋しさ
虚しさを
ふと感じませんか
『一心』
限りある命だから
蝉もこおろぎも
一心に
鳴いているのだ
あんなに
一心に
咲いているのだ
わたしも
一心に
生きねばならぬ
『一本の道を』
木や草と人間と
どこがちがうだろうか
みんな同じなのだ
いっしょうけんめいに
生きようとしているのをみると
ときがくれば彼等が
人間より偉らいとさえ思われる
彼らはときがくれば
花を咲かせ
実をみのらせ
じぶんを完成させる
それにくらべて人間は
何一つしないで終わるものもいる
木に学べ
草に習えと
わたしはじぶんに言いきかせ
今日も一本の道を歩いて行く