楽しみは・・・いつでも創り出せるもの「ターシャ・テューダーの森から」
先日、NHK-BSで放送されたドキュメンタリー番組『ターシャ・テューダーの森から ひ孫たちの秋そして冬』を観ました。このターシャ・テューダーのシリーズは昔から好きでいつも録画して楽しみに観ています。アメリカバーモント州、ターシャがが愛した森で暮らす家族たちの豊かな暮らし。それは自然と共存する自給自足の質素で穏やかで、そして何より優雅な生活だと私は感じています。
ターシャーの孫ウインズローとターシャお気に入りのエイミー、ふたりを引き合わせたのはターシャーでした。二人はターシャの庭で一緒に作業をするうちに、いつしか惹かれ合うようになります。結婚したウインズローとエイミー、かわいい娘たち、9歳のエリーと
5歳のケイティ。彼女たちは自宅学習で自然と共に学び成長していきます。両親や自然、小さな虫、動物たち、出会う大人たちも、すべて彼女たちの先生です。テューダーファミリー総出で恒例行事となっているアップルサイダー作り、ミツロウからの手作りロウソクたち、テューダー家のクリスマス。
今日も充実した一日だった
一日だって同じ日はない
毎日が特別
明日も明後日も
今に感謝しよう
きっと彼女たちは、自然にそういう気持ちで日々を過ごしているのではないのかなと、私はそんなことを感じます。
出典:NHKドキュメンタリー『ターシャ・テューダーの森から ひ孫たちの秋そして冬』より
恒例のアップルサイダー作りに欠かせない庭のリンゴの木、なぜか今年は実らないからと家族は数種類のリンゴを育てているオーガニックの農家を訪れます。今日は、その果樹園のおじさんが先生。そこでも、彼女たちはいろいろなことを吸収していきます。
リンゴの木は
たくさん実をつけた翌年は
実をつけずに
体を休めてエネルギーを蓄えるのだそう
自宅に戻ってから、母エイミーが今日、農家で教えていただいたことを子どもたちと一緒に思い出し、会話をしながら復習していきます。いただいた美味しいリンゴを食べるのに夢中の5歳のケイティ。そんなケイティに9歳のエリーが、ちゃんとおじさんの言葉を教えてあげます。こんな楽しい勉強なら、子供たちはいつも笑顔で、自然と身についていくことがたくさんあるんですね。
出典:NHKドキュメンタリー『ターシャ・テューダーの森から ひ孫たちの秋そして冬』より
子どもは、のびのびとした楽しい子ども時代を過ごし
その間に自分で感じ、考え、夢を見、決断し
実験する必要があるのです
若い人には、挫折や失敗、思い通りにいかないことがあっても
自信をなくしたり、悲観しないでと言いたいわ
それより、世の中にあるよいこと
楽しいことをつかむ努力をしてほしいわ
ターシャが残した言葉たち
かつて彼女が考案し、手作りした『アドベントカレンダー』。大切に保管されたその作品には、絵の中に小さな窓がたくさんついています。その小さな窓をそっと開けると、そこには一つひとつターシャが丁寧に描いた可愛くて夢の溢れる秘密の世界があります。
その窓を、まるで秘密の扉を見つけるみたいに喜ぶエリー。注意深く壊さないようにそっと扉を開いてみます。そして、そこに描かれた世界に興奮する子どもたち。
翌日、エリーとケイティはカレンダー作りに夢中になります。そこには『アドベントカレンダー』に込められたターシャの哲学がありました。
家族というのは、こうして日々の暮らしの中で自然に大切な想いや夢を受け継いで、それらが息づいていくもの・・・
出典:NHKドキュメンタリー『ターシャ・テューダーの森から ひ孫たちの秋そして冬』より
子どもは、うさぎと友達のように話をし
猫と一緒に本を読み
小鳥のはばたきに、ただ見とれたりするわ
大人たちにも、そういう時代があったのよ
(tasha tudor)